マンガ

鉄腕バーディーは和製スタートレック

ゆうきまさみ先生。 「究極超人あ〜る」、面白うございました。 これと同時期に連載が始まり、 単行本1冊分で中断してしまったのが、 「鉄腕バーディー」。 つとむ少年が宇宙から来た連邦捜査官バーディーの捜査中に、 巻き込まれて死んでしまう。 ウルトラ…

行方不明の本

藤子・F・不二夫先生の短編集、 「ミノタウロスの皿」(小学館刊)所収の「劇画・オバQ」を 無性に読みたくなったが、 本が見つからない。 蔵書を管理できてない自分が情けない。 あと「ラシャーヌ!3巻」(魔夜峰央作、白泉社刊)も 見つからない。 ウガー…

お守りの使い方

「刑務所の中」(花輪和一作、青林工藝舎刊)を 読んでいて、受刑者同士で電話番号を交換したら、 不正連絡としてメモ用紙を取り上げられ罰せられたという、 話があった。 そういう事態を考えていたら、 お守りというものの役割が分かった気がした。 つまり…

ホホホのおばさんは、どこから来たのか?

http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-10c8.html 漫棚さんにて、「ここだけのふたり!!」(森下裕美作、竹書房刊) に登場する脇役が取り上げられている。 私はこのおばさん、結構好きだ。 慢棚さんの引用に眼鏡のおばさんも出ていて、 …

諸星の大先生

「稗田のモノ語り 妖怪ハンター 魔障ヶ岳」 (諸星大二郎作、講談社刊) 有名な妖怪ハンターシリーズである。 このシリーズ、すべて読んだつもりでいたが、 これは未読であった。 というか「稗田のモノ語り」というタイトル自体、 初見である。 2003年に「メ…

間違えて買ったら面白かった漫画

「からっぽの世界」(山田花子作、青林工藝社刊)を コメディエンヌの山田花子の作品かと間違えて買ってしまった。 というのは、以前、山田花子は漫画も描くと 聞いたような気がしたからである。 それで、買ってしまったのだが、 これが面白かった。非常に面…

F先生と父娘関係

藤子不二夫のF先生が大好きである。 一度だけご尊顔に配したのは、 小学生の時にドラえもんのミュージカル (それ自体はミュージカスというほどつまらなかった)で 舞台に挨拶にいらっしゃった時のみである。 それからしばらくして亡くなられて、 告別式へ友…

漫画の原体験

とあるブロガーの方が 「中学まで漫画を一切読んだことがない」と おっしゃっており、やはりそういう人もいるのかと思った。 私自身、中学くらいになるまで、 漫画は1年に1・2冊、両親に買ってもらうだけであった。 しかも、どうしたことか、 そういう時に「…

さやふなら、絶望先生

私は「かってに改造」(久米田康治作、小学館刊)が 好きだった。好きだった。 14巻くらいで買うのを止めた。 なんというか、ネタが詰まって同じパターンを 繰り返しているだけと感じたからだったと思う。 絶賛発売中の「さよなら絶望先生」(同作、講談社刊…

NHKは健全か?

クレヨンしんちゃんの作者、臼井儀人氏が失踪とのこと。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090916-00000514-san-soci この件にからめて「犬丸りんと同じではないか」という まことしとやかな噂も。 さて、それで犬丸りん氏のことを考えていたら、 敬愛す…

萌え絵描きに老人は描けない

萌え絵の本質は人間のグロテスクさの排除にある。 あると思う。多分。 それは例えば皺だとか産毛だとか、できものなどだ。 逆に老人の本質は子育てという生物としての目的を 果たした者が死に向かって衰えていくという、 グロテスクさそのものである。 した…

もやしもん、hmm

人気絶頂をやや過ぎた「もやしもん 8」を読んだ。 7巻くらいから思っていたが、 薀蓄に走りすぎてなんだかつまらなくなってきた。 そういう発酵や菌類についての知識だけなら、 入門書や専門書を読めばいい話で、 これはやはり菌を見ることができる沢木少年 …

ブログという媒体

いまや何か調べものをしようとすると、 多かれ少なかれ検索結果にブログが含まれ、 有用な情報もそこにあることが多い。 そういう意味でブログというのはいまや一大メディアである。 福満しげゆき氏は「うちの妻ってどうでしょう 2」の あとがきにおいて、非…

関の弥太っぺ

「劇画・長谷川伸シリーズ 関の弥太っぺ」 (原作、長谷川伸。脚色、構成、作画、小林まこと。講談社刊) 漫棚通信、夏目房之介の「で?」両サイトで絶賛だったので 早速、読んでみた。 最高である。 第一にスターシステムと未だ健在な乗りがあるので、 小林…

福満しげゆき氏の奥さん

この奥さんっていうのは、なんか可愛いんだな。 切れてる時の描写からすると、 結構うざそうな、お天気屋って感じだが、 「描かんで〜描かんで〜」と言いながらも 描かれてしまっているあたり可愛げがある。 正直、人間、可愛げがあればよろしいのであろう。…

就活再開。いい仕事ゲットしませう。

仕事は大変だ。 どんな仕事でも大変だ。 大変じゃない仕事でも、 大変な振りをしなくてはいけないから、 どっちみち大変だ。 よくある冗談で 「楽して沢山お金がもらえる仕事がいいです。」 というのは、始めから矛盾しているのが分かっているから 冗談なの…

漫☆画太郎を考える

漫氏の(この時点で卑猥だ)漫画の本質は グロさだろう。 それ以外には何もないに等しい。 大作、「珍遊記-太郎と愉快な仲間たち-」を例に挙げると、 最初に練った部分を書き上げてしまった後、 何もアイデアがでなくなり、 ただひたすらグロテスクなキャラ…

こち亀に習う人生設計

両津勘吉の生き方というか生き様というのは、 その時代ごとに合わせた自由人のモデルケースだ。 全編を通して両さんは本能のまま、 自分の生きたいように生きる。 やりたいことをやりたいようにやって、 足りないものは無理やり補う。 規則は後から文句が来…

究極超人あ〜る

「究極超人あ〜る」(小学館刊、ゆうきまさみ作)にキヤノンのF-1といふ、カメラがでてくる。 http://www.kanshin.com/keyword/450328 こちらのサイトでどういうものか参照させてもらい、カメラマニアにはたまらん技術と歴史があるようだと。それで、これは…

銕八幡−宗像教授異考録

2008年に文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞をとった作品。星野之宣著、小学館刊。 この4巻に出てくる地底神社が銕八幡神社。銅の採掘所内に建てられた鋼の神社。その存在は極秘であり財・政界の重鎮のみが参拝を許される聖なる場所。 なかなか面白い設…