間違えて買ったら面白かった漫画

「からっぽの世界」(山田花子作、青林工藝社刊)を
コメディエンヌの山田花子の作品かと間違えて買ってしまった。
というのは、以前、山田花子は漫画も描くと
聞いたような気がしたからである。
それで、買ってしまったのだが、
これが面白かった。非常に面白かった。


内向的で、人を傷つけるのも人に傷つけられるのも嫌で、
しかし人を傷つけ人に傷つけられる、
そういう女性が小学生時代から社会人生活までを、
自虐的に描いたギャグ漫画だ。


しかし、読んでいてふと思ったが、
こんなネガティブさの化身のような人でも、
恋人のいる青春時代があったわけなのだ。
それは内向的なりに、勇気を出して彼氏を作ったということで、
結局、彼女は自殺してしまったわけだが、
自力で人生を謳歌したのである。