朝日はトヨタが嫌い?

米国下院エネルギーおよび商業対策委員会における、
アメリカ販売子会社のJames E. Lentz三世社長の答弁の
報道内容に食い違いが見られる。


http://www.asahi.com/business/update/0223/TKY201002230378.html
こちらの朝日の記事だと「電子制御に問題はない」と
断定しているとされている。


http://www.nytimes.com/2010/02/24/business/global/24toyota.html
しかしNewYorkTimesの記事だと
「問題の全てが解決されたわけではない」
「現時点では電子制御に問題があるという証拠はないが、
潜在的な原因の究明を続ける」
とされている。


新聞の価値を事実の伝達にあるとすれば、
この2つの記事の違いは非常に大きい。
一体、どちらが事実なのだろうか。
あるいは朝日はトヨタの信用を落とそうとしているのだろうか。


常識的に考えて、大企業がここまで社会に説明責任を問われて、
今更、隠し事をし続けるというのはありえないだろう。
少なくともそれが利用者の命に関わる以上は、
リコールにするかどうかは別として、
改修を進めていくはずであるし、
それを受けて各政府もそれなりにトヨタを扱うはずである。


しかし朝日にこのように書かれては、
電子制御に問題がでてきた時のトヨタへの批判は
激化することであろう。
事実であれば仕方のないことだが、
どう考えてもNYTにあるように、
問題があったとしても非難を最小限にできる
答弁をするのが普通ではないかと思う。
その場合、朝日はこういう記事を書いたことについて、
責任をとるものと思うが、どうなのだろうか。