インサルティングはいかんよ

インサルトというのは攻撃的な態度をとる、
若しくは侮辱的な態度をとるということ。
イギリスにくるとバス、鉄道やお店のなかに
「従業員をインサルトしないでください。」
といった標示を沢山見かける。


インサルトというのは、かなり常態化していたようで、
その対策が実ったのか、
イギリス人がイギリスの従業員を
侮辱するような光景はあまり見かけない。
しかし従業員によっては
「侮辱されてたまるか」
といった警戒した態度の人が時々おり、
変に気を遣わさせられて、
どちらが客だか分からなくなる。


これと同様のものはJRの
「暴力行為は違法です」(だったかな?)
と考えられる。
しかしこういう言い方は範囲が広い。
イギリスではお店が守るのは
お店に従属する従業員だけだ。
日本の標示にあるイラストはどちらかというと、
利用者同士を想定したものが多い。
これはちょっと余計なお世話な気もする。


暴力行為を肯定するわけではない。
しかし痴漢冤罪の映画にでてくる
鉄道会社の係員は、
警察という立場でもないのに、
容疑者と決め付けられた男性を
拘束していた。
客同士のことにそこまでしゃしゃり出る
権利があるのだろうか?
(あれが鉄道警察隊であれば、
警視庁の所属なので納得できる)
現行犯を私人逮捕というわけでもなかった。
なぜなら被害者は後々加害者の顔を
分からないと証言していたからだ。
相手が警察であってさえ、
任意同行なら断る権利がある。
なぜ鉄道会社の係員に
そこまでの権限があろうものか。
というわけで。


インサルティングはいけないけど、
権限のない民間人に拘束されたり
偉そうに尋問されたりするのも馬鹿馬鹿しいね
という話でした。