たかる人々

http://www.asahi.com/national/update/0326/TKY201003260411.html
マー画凛氏のつぶやきから。
こういう人だかりというのは大衆文化の象徴のようで滑稽だ。
しかしこれが先進都市のあり方だろうか?


ロンドンで見かけた光景においては、
人だかりを作るのはマスコミだけである。
「誰それがオクスフォード通りで買い物をしている」というと、
その周りをテレビ新聞のレポーターが取り巻く。
しかしそれを見物しようという大衆はいない。
同じ大衆でも大きな違いである。


もちろん通りすがりに、ちょっと興味を持つ人は多少いる。
暇すぎてそこに立ち尽くす人も2・3人はいる。
しかし大挙して人だかりを作るというようなことはなく、
皆それぞれに通り過ぎていくだけである。
これはつまり情報の選択性というか、
もはや「有名人がいる」とか「テレビカメラが来ている」というだけで、
時間と労力を浪費したりはしないのである。
そこにあるのがどういう情報なのか、
自分の時間をそこに使う価値があるのか、
そういう考えが根本に根付いているのではないかと思う。
それに比べると日本はまだ昭和なんじゃないのかというところだ。