過剰品質の悲劇

http://getnews.jp/archives/49080
これは結構、大きな問題で、
中国の家電メーカーなどはパナソニックから
払い下げられた工作機械で、
安くて丈夫な薄型テレビを作り、
アメリカで売りさばいているのである。(NHKより)


確かにお金さえあれば5万円で絵が少々粗いテレビよりは、
10万円でドットバイドットなテレビの方がいいと思う。
しかし世の中はそんなことを言っていられないほど
お金に困った人々で溢れてきているのだ。
そういう人たちだって現代人並みの娯楽が欲しい。
となれば、やすい薄型テレビに飛びつかないはずがないのだ。
そしてそれこそが大量消費者層なのである。


もしも富裕層のみを相手にしたランナップであるなら、
過剰品質どんとこいであろう。
しかし富裕層は、それこそホリエモンのように、
「反応速度が遅い」だのコストパフォーマンスがどうの、
非常に細かくてうるさいのである。
中途半端に過剰品質で全然安くない製品を作っていては、
国際競争には勝てないのである。
だからといって製造業を空洞化させてしまってはいけない。
日本はまだサービスだけで食べてはいけないのだ。