インターネット今昔

私がインターネットを初めて体験したのは
確か中学1年の時だったろうか。
電話回線を通して54kbpsで毎夜テレホーダイ
接続したものだった。
高校1年からはISDNで64kbpsになり嬉しかったが、
いつかもっと大容量で定額の回線にならないものかと
夢想していた。


そのころのコンテンツというのは、
本当に有志の無料奉仕の賜物だった。
例えばテレビドラマのエピソードガイドだとか、
アニメの年表だとか、
貴重な資料を一円にもならないのに作ってくれる人たちがいた。
今日は企業が営利目的で大量の情報をばら撒き、
また個人情報を少しでも収集しようと躍起だが、
そういう企業が使いやすくてまとまりのよい、
有益な情報を提供してくれることは少ない。
今も役に立つ情報というのはWikipedia然り、
有志の無料奉仕によるものばかりである。


こうした情報は企業活動にも活かされていることだろう。
すくなくとも翻訳業界と教育業界では
かなり活用というか、依存といってもいい状態であると、
私は知っている。
そうであれば正直にそれを前面に出して、
収益の一部がそうして有志の活動の資金になるように
するべきではないだろうか。
それがフェアな態度というものである。