旅する力のインフレーション

エジンバラ、ロンドン、パリ、ベルリン、アムステルダム
ブリュッセルに行って来て帰ってきた。
しかし、自分の中で大して変化もなく、
いわゆる「成長」というものが感じられない。


かつて、ヨーロッパを放浪してきましたといって、
一つの青年期の達成感を感じられた時代というのは、
思えば今よりも旅行が難しかった時代である。
今や、余程、奇抜な企画を立てたり、
余程、辺鄙な所へ行ったりしなければ、
自他共に「たび」として認められないのではないだろうか。


そう考えると、だいぶ無駄に時間と費用をかけて、
時間潰しをしてきただけではないかと、
憂鬱に思えてくる。