天才ゆえの行き詰まり

http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/entertainment/news/CK2009101802000124.html

やりたいことがなくなったと周囲に話していた加藤さん。
裕福で好きなことを好きなだけ出来る生活が、
彼を鬱にしてしまったのだろうか。
安井かずみ氏との作品は、
スノッブで夢のような世界だった。
しかし、それを実現してしまうと、
却って夢も希望もないのかもしれない。


http://music.goo.ne.jp/contents/news/NMPkfuln20091018006001/index.html
しかし、自殺の理由としてはむしろ、
思うような作曲ができなくなったことだったのではないか。
彼の音楽への情熱は、金銭的な成功によって萎えることなどなく、
それゆえに今日まで活動を続けていたのだ。
その情熱が強すぎるあまりに、
作曲活動の行き詰まりが彼を悩ませたのではないだろうか。
決して、やりたいことがなくなったのわけではなく、
やりたくとも、自分の中からすべてを出し尽くして、
できなくなってしまった絶望というものが、
あったのではないだろうか。
あまりに人生にも音楽にも真摯すぎたのが、
自殺につながってしまったように思える。