真希波・マリ・イラストリアス

このキャラクターは初登場のっけから、
さも古参かのように堂々とした態度で、
説明くさい台詞を吐き、
しかも古い歌謡曲を唄いながらエヴァを操るという、
非常にふざけた人物である。
そもそもシリアスな展開の中で
The BeastのようなBGMではなく、
昭和の歌謡曲を流すというのは、
「これはもはやセルフパロディでしかなく、
真剣なないようではありませんよ。」と
言っているのと同じではないか。
そうすると最初のオリジナルを踏襲してリメイクという
ふれこみと違ってきて、ファンには大きな違いである。
真剣な軍事作戦と陰謀の錯綜という本筋の合間に、
シンジとアスカの駆け引きなどコメディがあるからこそ、
そこが際立つのである。
最初から歌謡曲だの、遊びのC調な流れでは、
その中にコメディを挿入するのは蛇足である。
はっきり言ってこれは鋼鉄のガールフレンドである。
面白い鋼鉄のガールフレンドである。