チップとかなんとか

一昔前はアメリカ、ヨーロッパに行ったらチップを出さなきゃ
いけないんだという話があった。
しかし現在のヨーロッパに来てみると、
昔ながらにチップを当然の習慣と思っている店もあれば、
システム上、日本と同様に、チップが必要ない店も増えている。


例えばパン屋さんなど、昔ながらの商売、
それで特に年配の店主だったりすると、
おつりの50ペンスくらいの額は置いていかないと、
"Keep your changes"
などと嫌味を言ってくる。
かといってホテルによっては、
また同じホテル内でも従業員によっては、
「チップは料金に含まれています」と断る人、
「ありがとう」と笑顔で受け取る人と様々だ。
おそらく1ポンド程度を若造から貰うよりは、
自尊心の方が大切と、
前者は思っているのではないだろうか。
どちらでもいいのだが、お互い気持ちよく過ごせるように、
チップがいるならいるとはっきり言ってほしい。


とあるホテルのバーテンダーが言うには、
チップの習慣はなくなりつつあるけど、
渡した方が感じがいいよとのこと。
日本人の愛想は、欧米ではチップなのかもしれない。
しかしチップは事後のものだから、
二度三度と通わなければチップに対する、
反射的愛想は得られないではないか。
そういう意味では国を挙げて京都的な
一見さんお断りポリシーでもあるんじゃないか
という感じである。