著作権ということ

敬愛する夏目房之介先生が漱石先生の著作権について
とりあげていらっしゃる。
http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2009/07/post-25af.html


世の中には、とにかく儲けられるときに儲けておこうと、
過剰なくらいの人と、
房之介先生のように良い物はみんなで共有しようという人がいる。


著作権というものが財産権としての意味合いを強めたのは
割と最近のことである。
結局のところアメリカのディズニーが
その加速の最たる原因ではないか?
そう考えると、漫画という芸術であると同時に
知的財産として出版社の飯の種になっている分野を
漱石先生のお孫さんが担われているというのは
然るべき事が然るべき人へということか。


それにしても房之介先生の姿勢に比して、
ディズニーという法人はあまりに貪欲すぎる。
逆に虫プロがどういう方向へ行くか気になる。
ディズニーと同じ道を行くというでもなく、
とはいえ未だにアトムで儲けている。
どの程度までが労力に対する正当な対価なのか、
これがはっきりすれば、
守るべきは守り、逆に共有できるものは、
全人類で共有して2次創作がどんどん膨らむ
そんな世の中になってほしい。