500円の価値

私の友人でとにかく1円でも得をしたいというのがいる。
私も高額支払いの場合は、なるべく還元率の良い
カードで払おうなどの工夫はしているが、
ちょっとさもしいかなと思うこともある。


下の500円のギフト券を貰うには個人情報を提供しなくては
ならない件というのは、まず問題外だ。
500円の金に窮している人は、
おそらくマイクロソフト社のアンケートなどに、
度々協力するほど時間的にも、
ネット環境的にも、また精神的にも余裕がないだろう。
逆にそういう余裕で以って
マイクロソフト社に目をつけられたとしても、
500円のために自分の基本的な情報を開示してしまうというのは、
全く釣り合っていないだろう。


麻生首相は「さもしい」という言葉でかなり批判された。
しかし、あの場合「さもしい」というのは
最も的を射た表現であったのではないか。
すなわち、1万2千円に窮しているかどうか、
十分余裕があって1万2千円を放棄して名誉を取るべきか、
そういうことである。
言い換えれば、十分余裕があって必要ないくせに
1万2千円を貰うのは「さもしい」ということだ。
からして、発言の後、誰が余裕があるのかないのか、
そういうことは当人の問題ですということも、
首相はちゃんと言っていたのだ。