ニコ動と深夜ラジオ

ニコニコ動画の生放送が熱い、気がする。
段々枠が増えてきて、放送のクオリティも少しずつ高まってる気がする。
またこれに伴ってスカイプの活用も促進されている。

こういう状況下で深夜ラジオのリスナーっていうのはどうしているのでしょうか?

というのも素人が下手なMCよりは面白いトークを聞かせてくれるのであれば、ラジオは聞かなくてもいいのではないだろうか。
少なくとも、よほどのエアチェックマニアでなければ、注目すべき番組全てを記録して、全ての内容を把握するということはしないわけである。
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、ネットの活字、ネットの音楽、ネットの動画、多岐に渡る、まさにマルチメディアである。
視聴者はどうしても今現在ホットなものに流れる。
特に2chニコニコ動画のように、参加型であり参加者のクオリティが作品のクオリティに直接結びつくような媒体では、コアユーザーの流出がマスユーザーの移動に結びつきやすい。
はっきりいって断片的に把握しておくべき情報はネットで手に入る。
昔のようにラジオやテレビに噛り付いていなくとも、芸能人や新製品の情報は手に入るのである。

こういう現状だと深夜ラジオはネットとの親和性が低い高齢者に特化していくようになるのではないだろうか。
実際、ジャズやクラシックはラジオのほうが充実している。
そこで課題になるのは若者向けの良質なラジオソフト、例えば伊集院光の放送など、を段階的にネットに移行していくことではないだろうか。
ラジオ局としては、自分の財産、視聴率を稼ぐための大事な看板番組かもしれない。
しかしラジオやテレビという媒体がどんどん廃れていくのは明らかである。
その反面、ラジオでもテレビでも面白いものは皆、視聴したいのである。
そうであれば、惜しみなくそれらをネットに放出し、それでお金になる方法を考えるのが合理的である。
そのための足がかりとしてニコニコ動画は「もっと評価されるべき」である。