小中学校に、携帯の持込禁止令

携帯電話はいまや重要な道具であり、生活の一部である。
それは実生活からも感じられるし、派遣切りに遭った人たちの「通信料を払えなくなり携帯を持てないことで余計に仕事を見つけにくい」という言葉からも明白である。

その携帯電話を、子供が持ちにくい状況が作られている。

もはや携帯電話は紙や鉛筆といった基本的な筆記用具と同じではないだろうか?
極端な話、論文をデータで提出させる大学では、紙と鉛筆がないよりも、データ端末がないことのほうが致命的なのである。
現在の携帯電話はIP通信、POP3通信、テキスト入力、保存、転送、あらゆる機能を備えており、最高のメディアツールである。
逆に、持つことを奨励すべきであり、これを教育にフル活用すれば、いずれは教科書やテスト用紙に掛かるコストを大幅に減らすことができるのである。
生活保護世帯には補助金を出すとしても、殆どは各家庭に負担を期待できるのではないか?なぜなら、今現在は携帯電話を持つことが常識だからである。
うーん、なんか気持ちが高揚してきちゃったぞ。
学校が開放された無線LAN基地局でインターネット接続を推進すれば、(その場合、各携帯電話機には無線LAN機能があるのが常識となり、そうした端末の製造がより洗練される)その周辺で活動している地域の人間も恩恵に預かれる。

しかし、携帯の持込が禁止される理由というのが、「思春期の児童にインターネット接続を許すべきではない」というのだから馬鹿馬鹿しい。
馬鹿馬鹿しいが、話にならんとか言ってられないわけで、こういう暴挙を許しておくと、そのうちに全トラフィックをAIで検閲して、国家に有害と(一部の馬鹿の一存で)認識されたトラフィックは全て削除、その上、発信者は特殊警察が逮捕拷問の上、終身刑に処され、火星の鉱山で強制労働に就かされる。
火星の鉱山ではASIMOが看守で、看守に暴行を受けるというのはイコール死。
常にASIMOの機嫌をとらなくてはいけない。


まぁそれはともかく、北欧などで問題にされているのは携帯電話の強い電磁波が成長過程の体、特に脳に与えるダメージであり、あくまで健康面からのアプローチである。
これなら納得もいくし、携帯を頭の近くで長時間保持してはいけないとか、電力の低いPHSを持たせるようにするといった対処ができる。

しかし子供に情報端末を与えるといじめが加速するから駄目というのは、あまりに幼稚だ。
情報端末をもっていないイルカでも、個体数の影響でいじめをすることがある。
やつらは群れの中の赤ちゃんをビーチボールのように扱って惨殺するのだ。
情報端末があろうとなかろうと、いつの時代だろうと、陰湿で残虐で卑猥な人間はいくらでもいる。
そういう人間の教育は放り投げて、インターネットへの接続を禁止というのは、これ如何に。

とここまできて何だが、実はこれ、学校の中だけの話なのだ。
なにか変だぞ。
学校への児童の携帯電話持ち込み禁止の理由はネット上のいじめの防止。
しかし、家庭ではネット接続が自由。携帯も持ってよい。
まぁ仮に親もこの方針に賛同して子供のネット接続を禁止したとしても、お小遣いでネカフェに入れるし。