CDのブックレット

CDのジャケットでもある6ページくらいのブックレットには、
もっと内容ある文章を盛り込んで欲しい。
LPだったころなどは音楽評論家のコメントなどが載っていて
充実していた。

最近、私が手にしたCDの場合、
歌詞とイラストしか載っていないのだ。
それはそれで見ていて楽しいが、
やはり出来立てホヤホヤなうちの評論を
併せて楽しみたいものである。

そういう流れはまず評論文化の衰退に起因するのではないか。
一般大衆が自分たちにもそれなりの審美眼があると思い込み、
何事も自分で判断解釈するのが格好いいと勘違いしている。
その道にはその道のプロや精通者がいて、
そういうところからしか引き出せない幕裏の情報もあるのだ。

CDというパッケージをネット配信などと競合させるには、
ブックレットをもっと質の高いものに仕上げるしかない。
そのためには、あるアーティストについて情熱的に関わっていく、
はっきりいってオタク同然の記者を
育てていかなければいけないのだ。