仇討ちは日本の文化?

http://www.asahi.com/culture/update/0802/SEB200908010056.html
うーん、やはり当時にあっては、
神風アタックをする意味不明な日本人が、
統治下でいつまた変なことをするか
GHQとしては恐怖していたのではないか。


菊池寛や歌舞伎作品などなど、
日本人は仇討ちものが元々大好きだった。
今は何はなくとも「萌え」にすりゃ売れるだろというのが、
当時は「仇討ち」だったわけだ。
今だって作りようによっては、
ぐっと涙の込み上げる作品は売れるだろう。


しかし考えてみれば、それは日本に限ったことではない。
むしろアメリカ人だって大好きだろう。
イデオロギーをめぐって争い、
米軍が危機に陥ったところを英雄が敵を殺しまくって
アメリカが勝つというシナリオに
アメリカ国民がこぞって感動するというのは
構造的にあまり変わらない気がする。
もちろんそこに仇討ちの美学はないわけだが。


ある意味、日本の仇討ち文化は戦後処理の中で、
人為的に息の根を絶たれたわけだが、
それはあくまでコンテンツマーケット的なことではないか。
今でもやはり自己犠牲的な仇討ちというのは、
日本人の涙を誘うものであり、
それこそ心の中では生きていると思われる。