遅ればせながらStarTrek

SF

邦題「スター・トレック」。
大変、遅ればせながら、ロンドンはレイチェスター広場で
観て参りました。


素晴らしい。


正直、ネメシスがあまりにも酷すぎて観る気がしなかった。
あれはとにかく展開が冗長かつ分かりにくく、
（多分、テレパスネタをマリーナのために
無理やり押し込んだのも手伝ってる）、
しかもDS9で結構いい感じに描かれてたロミュランが
全然うまく使われてなかった。


しかし今作は素晴らしかった。
多分キャストを老スポック以外刷新して、
しがらみなき新スタートレックｗｗｗにしたことが
良かったんだと思う。


特殊効果（っていい加減アナクロな言い方かも）は
ヴォイジャー、エンタープライズから引き続き
ILMが担当して、これは文句なしに素晴らしい。
しかしILMがいい仕事するだけではだめで、
それをうまく使いこなせたのが近作。
いい加減、初代エンタープライズはもういいよなどと
思っていたのだが、これはなかなかいい。


またキャラクターもうまい具合に掘り下げたり、
また新たに創り出したりして、
（まぁ一部「え？」というところもあったが、
そこは設定のための設定でカヴァー）
ドラマとしても楽しめる、
喜劇あり悲劇あり活劇ありのエンターテイメントだ。
正直、今までの劇場版は
劇場版であることを意識しすぎて、
普段の遊びやユーモアが足りなさ過ぎた。
今作はテレビ版の中の特に面白いエピソードと
並べたとしても遜色ない
リラックスしている作品。
それでいて色々シリアス。
ただロミュランがどんどん変えられていって、
オーソドックスなロミュランが好きな人には
結構、苦痛かもね。
とにかく歴史、技術に関する仕様書を引いた上で
脚本家が自分のスタートレックを創造できるという、
旧来からのやり方が久々にうまくいったという感じ。


Yahoo!映画をチェックすれば分かるが、
シネマート六本木で少なくとも8/7までは
まだ観られる。
多分、大勢が駆け込んで感想メールを送りまくれば、
もうちょっとは延びるのでは？
今作は昨今のスタトレにうんざり気味のトレッキーにこそ、
是非薦めたい。
TOSファンにもTNGファンにも楽しめると思う。
正直、このキャストで新たにTOSのテレビシリーズを
作ってほしいと思ったくらいだ。
本当に本当に本当にいいよこれは。
ネメシスを劇場で観て本当にがっかりして、
それなのにDVDまで買ってしまった自分に
腹が立って、
そんな風に私を変えたパラマウントを
本気で憎んだけど、
今作は素晴らしい。
もう一回劇場に行って、なおかつDVDも買うよ。
DVDは絶対買う。
日本で不人気だから輸入しませんってなったら、
個人輸入してでも買う。
そのくらい面白かった。