20歳にして枯木のごとく

どこかで読んだ
「20歳にしてい枯木のごとし」
というような言葉、
誰の言葉でどこに掲載されていたか思い出せない。
だが、非常に心打たれた、というか
自分にぴったりと思えた。
若者らしい闘争心を持てない。
未来に向かって突き進めない。
1ステージ1ステージ進むごとに、
「あぁ、人間ってやっぱりこんなものか」という
諦めにも似た徒労感に襲われる。


そんな人にお勧めの映画は
いつか読書する日」である。
同名の小説が原作。
若いころの初恋で互いに愛し合った相手を、
お互いに忘れられずに50歳を迎えた、
地味な地方都市の男女の話。
音楽が秀逸。
野心や活力の全くない、
美しい虚しさとでもいうか。
虚しいのだ。
虚しく人生を淡々と生きる。
それはなぜか美しいのだ。