金持ちの勧め

一般に貧乏人は、そういう境遇に生まれたのが不幸で、
裕福さを貪る人はずるいという認識が見られる。
しかし、それは違うのではないか。
代々裕福な人は、生活が質素かどうかは別として、
収入源を厳格に分ける。
すなわち同じ1万円でも労働対価として定期的に入ってくる
性質であれば気軽に使うものの、
それが資産運用上の配当などの性質の場合は決して使わず貯蓄する。
こうしたある種のけちさ、しまり屋気質を徹底させることで、
少しずつ、しかし着実に資産が増えるのである。
その積み重ねにより、少々の情勢変化によって
生活が貧しくなることがなくなるのである。
それを見て羨むよりは、
無計画な消費を止める方がよほど建設的であり、
なおかつこれは誰にでも実行可能なのである。
スタート時は誰しもゼロであり、
祖霊崇拝、祖先を尊敬するのは誰かがそのゼロ地点から
すべてを始めてくれたからである。
収入のうち1割は、たとえそれが小額でも、
かならず貯蓄し、それに消費に使わないという事を、
地道に続ければいつかは必ず金持ちになれる。