時には泥のように

泥のように眠ってしまった。
脳みそが頭蓋骨の底部にドロリズシリと沈滞しているような、
何かの狭間に意識が引っかかって、
どうやってもそこから抜け出せないような、
半ば目覚めて必死に体を動かそうとしても
体が全く言う事を聞かないような眠りである。
今もまだ、ともすれば眠りに戻りそうである。
心も体もトロンとまどろんでいる。
まどろみは嫌いではない。
いや、むしろ好きであるが、今日は生憎出かける用事がある。
眠りよさらば。また今夜。