いまどきは

現代の子供は情報機器とかエアコンとか、生活環境には恵まれているけど、その反面、親兄弟の精神の幼稚化が進んで、情操環境には恵まれていないと思う。
結局、長寿高齢化社会に伴って幼少期子供時代がどんどん延長されているということであろう。
どんな動物でも寿命が短いほど独立する時期が早い。
逆に寿命が長いと、生きていくうえで習得しなくてはいけないことが増えるので、親元で訓練される期間が延びる。
まして霊長類の長たるヒトは、知的生命体なので(なんとなく知的生命体という言葉も今の人類を勘案すると陳腐に思えてくる)余計に親元にいる、ないし何かに依存して生きていく時間が長くなる。
しかし生物的な出産適齢はあまり従来と変わっていない。
本当は安全に出産できる年齢もかなりあがっているのでは?
とはいえ、旧態依然の出産適齢期を人々が真に受けているので(かどうか自信は無いが)、まだまだ経済、精神ともに保護者に依存しているコドモが子供を作ってしまう。
まともな子育てができるはずが無い。
その結果がモンスターペアレントではないだろうか。

少なくとも私の一身上においては、親戚との付き合い、家族行事、友人との付き合い方、こうしたことに家としての方針が多かれ少なかれあって、特に親類縁者との関係においてはある種絶対的ルールがあるといってもよい。
そういうことを一つずつ覚えて、親から言われなくても細やかな気配りができて、その上で自発的な行動を取れるようになって、初めて家庭を持つという段階にいくのである。
そういうことを旧態依然だとか、くだらない表面だけの気取りという風に捉えて、今の自分のやり方が正しいと信じて疑わない人が、他人の価値観など無視して相手を否定し訴追することでしか自分の価値を信じられないような、迷惑な人間になるのではないだろうか。