背中の肉

背中には筋肉もしっかりついているが、
脂身もそれなりについている。
背中にどっしりしたステーキ肉でもしょっているような、
そんな気だるい感じが時折する。
背中の中に、なにか澱みがある。
体の隅々まで太い血管、細い血管、
血液に満ち満ちている。
背中の肉をグイとつねると実に具合がいい。
きっと古い血を押しのけると同時に
新しい血が流れ込んでくるのだ。
同様に脇の下あたり、背中の左右端の肉も大したものだ。
これはつねるというよりつまむのに近い。
とにかく背中の肉をつねったりつまんだりして、
グリグリと押したりゴシゴシ擦ったりして、
血液やリンパ液がトクトク音を立てるように、
ドクドク流れていくのを感じる。
体の悪いものはそれらに乗って流れてしまえ。